ぽんたかです。
口座管理の方法でお伝えした通り、月々の変動費(≒自由に使えるお金)は年収-年間固定費-年間貯蓄額で決まるというお話をしました。
自由に使えるお金=年収-年間固定費-年間貯蓄額
つまり、自由に使えるお金を増やすには、「年収を上げる」か、「年間固定費を減らす」か、「年間貯蓄額を減らす」かのいずれしかないわけですが、年収を上げるのは中々難しいですし、貯蓄額を減らせば将来困ってしまいます。
当たりまえですが、自由に使えるお金を増やしたかったら、固定費を減らすしかないのです。
ここでは、私なりのやり方をお伝えします。
そもそも固定費とは
そもそも固定費とは何でしょうか。世間一般的には住宅費、水道光熱費、通信費、保険料、教育費、車両関係費等が挙げられますが、私は次のように決めています。
「支払のタイミングを自分で決められないもの」
その中でも大きく二つに分けられると思っています。
- 自動引落しされるもの
- 支払を逃れられないもの
自動引落しされるもの
自動引落しされていくものは支払いのタイミングを自分で決められないので、固定費にカウントしておかないと、変動費口座の中からその支払い用に別管理をしておく必要があります。
これは管理の負担が増えることにつながるので、絶対固定費です。
ここで強調しておきたいのは、「費目で固定費か変動費かは決まらない」ということです。
例えば、食費であってもお取り寄せで毎月クレジットカード払いをしている場合は、固定費になりますし、娯楽のための動画配信サービスのサブスクサービス料も固定費にカウントします。
あくまでも、自動引落しされるかどうかで決めます。
支払を逃れられないもの
次に自動引落しではないものの、「支払を逃れられないもの」も固定費にカウントします。
例えば、自動車税や固定資産税などの税金関係や年に1回更新する保険料等がそれにあたります。
これも固定費にカウントしておかないと変動費口座から支払う場合にショックが大きいのです。
全てを書き出す
「自分なりの固定費」を定義したら、すべてをエクセル等に書き出します。そしてそれらを年間支払額に変換するのがポイントです。
項目 | 月額 | 年額 | 支払方法 |
自動車税 | 35,000 | 〇〇カード | |
自動車保険 | 40,000 | 〇〇カード | |
ガソリン | 100,000 | 〇〇カード | |
ETC | 50,000 | 〇〇カード | |
新聞 | 4,277 | 51,324 | 〇〇カード |
ケータイ・ネット | 8,746 | 104,952 | 〇〇カード |
マイクロソフト | 224 | 2,688 | 〇〇カード |
マネーフォワード | 5,500 | 〇〇カード | |
NHK | 24,087 | 〇〇カード | |
電気・ガス | 220,000 | 〇〇カード | |
水道 | 87,360 | ××銀行 | |
アマゾンプライム | 4,900 | 〇〇カード | |
宅配牛乳 | 7,700 | 92,400 | ××銀行 |
小学校 | 8,000 | 96,000 | ××銀行 |
幼稚園 | 8,000 | 96,000 | ××銀行 |
習い事 | 10,000 | 120,000 | ××銀行 |
生命保険 | 6,000 | 192,000 | 〇〇カード |
医療保険 | 2,000 | 87,120 | 〇〇カード |
がん保険 | 2,000 | 72,324 | 〇〇カード |
合計 | 1,481,655 |
こんな感じで簡単で良いので、一覧表にします。これで年間の固定費の集計が終わりました。
固定費の削減余地
ここからは削減余地について見ていきます。
冒頭で言った通り、目的は変動費をいかに大きくするかです。固定費を見直せば変動費が増えて、それがずっと続きます。
この「ずっと続く」というのが固定費見直しの大きなメリットです。
ステップ1 解約できるものはないか
利用していないサービスがないか、先ほどの表を見てチェックします。特に動画配信サービスなどのサブスク利用料は要注意です。
ほとんど利用していないものがあればすぐに解約しましょう。
ステップ2 年払いに変更できるものはないか
月払いから年払いに変更することで、年間の支払金額を下げられるものもあります。例えば、NHKの受信料や生保、損保の保険料、サブスクサービスなどです。
この管理方法は固定費を「年間」で管理するので、年払いにして減額できるものはどんどん変更した方が良いです。年払いにしても家計管理の負担は変わりません。
例 | 月額 | 年額換算 | 年払 | 差額 |
NHK受信料(BS) | 2,170 | 26,040 | 24,185 | ▲ 1,855 |
アマゾンプライム | 500 | 6,000 | 4,900 | ▲ 1,100 |
ステップ3 代替・減額できるものはないか
ここからは少しレベルが上がりますが、既存契約の見直し等で料金を下げる方法です。
主なものは、
- スマホ、ネット料金
- 生命保険
- 医療保険
- 火災保険
- 医療保険
- 自動車保険
- 住宅ローン
等です。特に保険や住宅ローンは専門的な知識が必要になるので、素人が無闇にいじるのは危険です。信頼できる保険プランナーやFPに頼るべきです。
私は信頼できるプランナーに出会って年間の保険料は10万円以上下げることが出来ました。
まとめ
普段の家計管理を軽くするためには、固定費の把握は最重要項目です。
- 固定費は何か自分なりに決める
- 全て書き出す
- 年額に換算する
- 減らせるものがないか検討する
以上のステップを踏んで、無駄なものは排除しておきましょう。