こんにちは、よしです。
周りは投資の話をしているけど、本当に始めた方が良いのか分からない
お金の不安はあるけど、そもそも投資は怖い
投資すると騙されないか心配
僕も少し前までそう思っていました。
今回の記事では、投資があなたの生活に必要なものかを解説していきます。
一緒に考えていきましょう。
はじめに
日本人は投資をする人の割合がとても少ないです。
現金・預金、保険・年金の保有割合が80%と高く、アメリカの45%と比べると大きな違いです。
出典:日本銀行調査統計局
両親や親族に、幼いころから“投資”ではなく“貯金”をするよう教えられてきた人が多いからでしょう。僕もその一人です。
ですが、両親が育った当時と現在とでは、お金に関する状況が大きく違っています。
まずは、その点を確認しておきましょう。
30年前と現在の違い
貰えるお金について
図 厚生労働省HPより
厚生労働省政策統括官付政策立案・評価担当参事官室において、国税庁「民間給与実態統計調査」のうち、1年勤続者の平均給与を2015年基準の消費者物価指数(持ち家の帰属家賃を除く総合)で補正
平均年収は、リーマンショックで下落した2009年と比べれば上昇していますが、30年前と比べると、少しずつ低下しています。
また、仮に給与が増えたとしても、所得税の税率は5%~45%まで段階的に増えていくため、手取り額を増やすのは難しいです。
老後生活の支えになる退職金も、昔に比べて平均額が減っています。
厚生労働省の調査によると、定年退職者の退職金支給額は1990年代に比べて、なんと900万円近くも下がっていることがわかります。
金利について
次に、銀行に預けた場合の金利について見てみましょう。
大手銀行だと、2022年9月時点の普通預金の金利は0.001%、定期預金の金利は0.002%です。金利が高かった1991年だと、なんと普通貯金の金利は3.22%、1年物定期預金の金利は5.78%と大きな違いです。
ちなみに、72の法則という言葉をご存知ですか?
複利の効果を分かりやすくするため、2倍にするのにかかる投資期間を求める方法です。72を金利で割った数が、2倍になるのにかかる年数です。
この方法で計算すると、1991年の金利5.78%だと、12.5年(=72/5.78)で2倍にすることができます。一方、現在の金利0.001%だと、なんと7.2万年かかります。泣。もはや無理ですね。
この違いは本当に大きなものです。年配の人の中には、過去の金利が高い時のイメージが残っており、貯金を勧める人がまだまだいますが、まずはこの数字を理解しておきたいですね。
モノの値段について
現在の消費税は「10%」ですが、1990年当時の消費税はたったの「3%」でした。
さらにモノの値段も少しずつ増加しており、40年前の1980年と比べると、1.37倍(=100/73.2)まで増加しています。
モノの値段が上がっているということは、同じ1万円を持っていたとしても、買えるモノの量が少なくなっています。
出典:政府統計ポータルサイト「消費者物価指数 中分類」をもとに作成
30年前と現在の違いについて
改めて30年前と今を比べてみましょう。
過去の私のツイートです。
子育て中の家庭では教育費やマイホーム、老後のための備えなど、これから必要なお金を考えると貯金だけで足りるのか不安になってきますよね。
投資をしないことのリスクについて
今の日本はお金を刷り続けています。
お金の総量のことをマネタリーベースと言いますが、現在、日本はお金の総量が約10年前と比べると約480兆円以上増えています。人口が増えていない中でお金の量だけが増えているのです。
そんな中で消極的な貯金をしていると損をする可能性が高いです。
日本は借金の価値を下げるため、政策として物価の上昇を目指しています。そして、この傾向は今後もどんどん続いていきます。
国が目標にしているインフレ2%が実現すると、今の100万円は30年後に55万円になります。そんなこと知っているし、そのつもりで貯金をしていくって人は無視してOKです。
でも、ほとんどの人はそうではないと思います。モノの値段があがるのに対して、手元のお金は増えない。ということはその価値が低下する分も考慮してお金を増やしていかないといけません。
投資のリスクについて
それでは、お金を増やすために何ができるでしょうか。
貯めたお金を銀行に預けるだけではなく、お金を増やすことを目指して資産運用を行うのも良いでしょう。
例えば、つみたてNISAを使って毎月3.3万円を積み立てして、年利4%で20年間運用続けた場合、資産を1,300万円まで増やすことができます。
※当該数値はシミュレーションであり、将来の成果を約束するものではありません
※手数料、税金等は考慮していません。
とはいえ、投資では元本割れのリスクはあります。
短期で見ればマイナスになる可能性も非常に高いです。
アメリカのS&P500だと、ここ1年弱で15%ほど下落しています。それでも、過去70年間の平均利回りは“+7%”です。また、過去のチャートでみれば、20年後の株価と比べてマイナスになったこともありません。
長期間コツコツつみたて投資を続けてみるのも良いと思います。
まとめ
昔と比べて、貯金だけでお金を増やしていくのが難しくなりました。
貯金と投資をバランスよく行いながら、今も将来も安心して生活ができるよう、一緒に資産形成を進めていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。