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貴方の未来を予想する便利なツール、キャッシュフロー表について

はい、こんにちは。FPの宮村(@fp_mmiya)です。

 

今回はキャッシュフロー表(CF表)について説明します。キャッシュフロー表はあなたの現在の収入・支出・資産の将来における増減を確認できるものです。

言い換えると、今の生活の前提で将来お金が足りるかを確認する表のことです。

会社でも毎年のように財務諸表つくって、会社の状況を確認しますよね?

個人も同様に、自分の(家族の)財務状況を確認するのが必要で、CF表を作ることで前もって対策を練ることができるのです!!

老後2000万円問題がとりあげられたとき、皆さんは、自分の老後に、コツコツ貯めた貯蓄がどうなるかとか想像したことありますか?

こんな時、CF表が登場するわけです。

では、詳しく説明していきますね~

キャッシュフロー表とは

キャッシュフロー表(CF表と省略することもあります。)とは、一年間の収入額、支出額、貯蓄額の増減を表にまとめたものです。

 

家計簿をつける人はいると思いますが家計簿のようにご家庭の収支、資産の増減を未来まで予想して作成するものです。

キャッシュフロー表を作る目的

お子様がいらっしゃる方はお子様にどんな教育環境を提供したいですか?海外旅行は?憧れのマイホームはいつ購入する予定ですか?車好きな方は頻繁に車を買いますよね。

 

というように、人それぞれ将来やりたいこと、考えたいことがあると思います。

 

これをライフプランといいますが、CF表は、あなたの経済状況があなたのライフプランをかなえることができるかどうかを確認するものになります。

・キャッシュフロー表を作ると何がわかる?

CF表を作成すると、将来の資産額の増減がわかります。資産の量があなたの将来の生活に十分なのか不十分なのかが「見える化」されるので、目的を達成できるかどうかを早いうちから確認することができます。

 

あなたの思い描いたライフプランを実行しようとしたとき、資産がないことに気づき挫折してしまう・・・。

こんなことが起こらないように備えるのがCF表の目的であり役割という事になります。

・誰が作るの?

CF表は、あなた自身がエクセルで作ることもできます。しかし、あなたが会社員でお給料からどのくらいの社会保険料が引かれ、どのくらいの税金が引かれるかを計算するのが面倒ですよね?

 

最近は、CF表作成用のソフトもたくさん出回っています。有料の物もありますが、無料でしかも使いやすいソフトもあります。

 

 だから、あなたがCF表を作ることもできます。

・自分でもできるが作るだけで終わってはダメな3つの理由

「じゃ、自分で作ってみる!」って考えた貴方。

素晴らしい!すぐ実行に移すその行動力は本当に素晴らしいです。

CF表がどんなものか自分で作ってみたいというのはとても良いことだと思います。

 

だけど、自分で作ることによってCF表の目的が達成できない事がよくあります。大きく3つありますのでこれから説明しますね。

・自分で作って終わりがダメな理由 その1

「自分に甘い」

 

人って、自分がやったことに対しては甘い判断をしがちですよね。例えば「ダイエットしてるけど、今日は仕事頑張ったし、チョコ1つぐらい食べてもいいよね~」とか。(あ、私もよくやります(泣)。なかなか体重が減らないのはそのせいです・・・)

 

CF表を作るときもこの心理が出てくるのです。

 

支出を現実よりも少ない額にしたり、将来の収入の伸び率を大きく試算してみたり…(そんなに収入上がりますか?)

 

こうなるとCF表の目的がぼやけてしまいます。

・自分で作って終わりがダメな理由 その2

「分析できない」

 

いや、私は自分に厳しいので渋めにCF表つくれるし~って思いますよね。おそらくCF表を初めて作成してみた人の大半は、このままでは自分の考えるライフプランを実行できないことに気づきます。悲しいけど大半はそうだと思います。

 

何が原因なのかはわかるとしても、バラ色の未来を築くために何をすればよいか?それって、自分だけで考えられますか?どんな資産運用の方法があるのか?自分に適切な資産形成は何か?分析できますか?

つまり、せっかく作ったCF表は分析と対策を練ることができなければ作る意味はないのです。

・自分で作って終わりがダメな理由 その3

「安心してしまう」

 

先ほど、CF表を作った大半の人がライフプランを実現できる状況でないと書きました。

 

中には、「いや、私が作ったCF表、めっちゃ優秀~、ライフプラン完璧!」って思える結果になる人もいます。そうなると、人って安心すると、同じ事やりたがらないですよね、作成したCF表のような未来が確実に来るような気がしますよね。

 でもCF表って「現在」の状況から未来を予測するもの。あくまでも「予測」なのです。

例えば、結婚や離婚、会社の倒産や転職、親御さんの介護など、明日何が起きるか分からないですよね?だから、たった一回CF表作っただけでは安心できないのです。

だから、定期的にCF表を更新していきましょう。

人にCF表作ってもらうのは恥ずかしい?

CF表を作らせてといっても「恥ずかしい~」といって作ってもらうのを躊躇していませんか?わからないでもないです。はい。他人に、自分の経済事情をつまびらかにされるのって確かに恥ずかしいと思うかもしれません。

 

でもよく考えてみてください。病気になったとき、恥ずかしいと言って病院に行くのをやめますか?健康診断を受ける時に恥ずかしいから検査項目を減らしますか? 

治療のための通院や健康診断を受けるのと一緒なんです。CF表を作成する人がプロなら、当然「守秘義務」があるので外に漏れることはありません。

CF表作成するときの注意点

CF表には「収入」、「支出」、「資産(貯蓄額)」を入力しますが、なんとなーく入力するとぼんやりしたCF表になって、意味がないです。

それぞれ注意すべき点をこれから説明します。

収入

文字通り、貴方に入ってくるお金です。貴方が会社員なら、毎月のお給料にボーナスなどの賞与を足したものを1年間の収入とします。

 

退職金、年金、家賃収入を得ている方は忘れずにこれらも入力してくださいね。

とにかく、収入としてわかる範囲のものは入力します!

 

そして、毎年の賃金上昇率を加味してください。わからないときは1%ぐらいで一度入れてみてください。

支出

毎月必要な生活費の他に、不定期だけど時々起こるイベント(車の購入、お子様の進学など)、人生で数回だけある大きなイベント(マイホーム購入、車の購入、結婚、家族旅行などですね)なども計画的に支出として加えてください。

 

そうそう、住宅ローンを支払っている人はその額も忘れずにお願いしますね。

 

 

注意点は、物価の上昇率を考慮することです。

 

日本は目立っていないけどインフレへと誘導する金融政策なので、毎年物価は上がるものと仮定して支出額を入れていきましょう。日本のインフレ目標は年2%の上昇率なので、厳しめに2%で計算してもよいし、現実的な1%で見てもよいと思います。

資産

翌年の資産額は現在の資産に利率をかけたものに、収入と支出の差額を加えて入力しましょう。

 

多くの日本人は資産を銀行預金などで運用していると思います。この場合、利息は0.001%程度なので、ほぼ資産額は変わらないです。

 

もしも、預金以外で運用しているのであれば、それに見合った利息で毎年の資産額の変化を計算していきましょう。

専門家に任せよう

CF表、けっこう考えないといけない事がたくさんあるって気づきましたか?

 

他にも、社会保険料・税金についても考えないといけませんが、ご自分で計算できますか?最近は自動で計算できるツールが多く出ています。が、自動計算は入力時はやってくれれるけど、出力したCF表を直接修正する場合は、自動計算ができない場合もあります。

 

例えば自動計算後に収入を修正することもありますよね。その時、社会保険料や税金の額に反映されるかどうかわからないです。例えばFPであればそのあたりのケアもしっかりとやってくれます。

 

 「自分で作って終わりではダメな理由」でも書きましたが、最終的にCF表を分析して対策を練ることが目的ですので、信頼できるそして、バランスよく提案できるFPに相談するのがおすすめです!

注意点

さてさて、CF表を自分で作るときも、信頼できる専門家に作らせるときにも、注意しないといけないポイントがいくつかあります。この注意点について説明します。

細かすぎると一生完成しない。

CF表は未来を予測するツールです。現在の情報で精密に予測してCF表をつくったとしても、必ずと言っていいほどその予測はずれていきます。仕方ないですよね、だって常に状況は変わっていますから。

あくまで未来の傾向を知るぐらいのゆるーい気持ちで、資産状況の変化を確認するぐらいの気持ちで、作ってみたり、専門家に依頼してみたりしてください。

傾向がわかれば対策も立てられるので安心してくださいね。

一回作って終わりはダメ

CF表は何回もいいますが、未来の予想ツールです。自分のライフイベントが変わるごとにCF表を作成してください。

収入は厳しめ、支出は多めで

収入額を多めに、支出を少なめに入力しがちですが(その気持ち、よ~くわかります)、それではCF表はうまく機能しません。むしろ厳しめに見ておいたほうが、効果的な対策を練ることができます。

覚えておいてほしいこと

CF表はうまく資産形成ができていることを確認するツールではなく、早く資産形成の異常に気付くことが目的です。だから、真っ暗な未来を予想するCF表ができたときは、「早く気づけて良かった~」ぐらいで、対策を練りましょう。

まとめ

というわけで、CF表について説明しましたが、なかなか言葉だけではイメージがしづらいのではと思います。実際に手を動かして自分で試しに作成するもよし。専門家に依頼するのもよし。健康診断と同じ感覚で貴方の将来の診断をしてみてください。

 

 備えあれば憂いなし。CF表で明るいバラ色の未来を作っていきましょう!

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FPみやむら
副業x独立系FP 会社に依存しない人生を求めバランスの良い資産形成を目指しています。 その経験を皆さんと共有したいです!毎週2回、公式LINEでお金に関する情報を配信中!